マンスリー物件とは？賃貸との違いや契約の注意点を解説

通常の賃貸物件は「普通借家契約」で契約期間は2年が基本となっており、入居者側に強い権利が保障されています。一方、マンスリー物件では「定期借家契約」が多く、あらかじめ終了日が定められています。

定期借家契約は更新が原則ないため、貸主と借主の合意がない限り、期間終了とともに契約も終了します。このため、オーナー側は物件の稼働計画を立てやすいというメリットもあります。

一般的な賃貸物件では、家具や家電は入居者が自分で用意するのが通常ですが、マンスリー物件では生活に必要な設備が備え付けられているため、引っ越しや家具の購入が不要です。

この違いは、短期利用者にとって非常に大きな利点となります。必要最小限の荷物だけで新生活をスタートできるため、時間や費用の節約にもつながります。

通常の賃貸では、水道・電気・ガスなどのライフライン契約を入居者自身が行いますが、マンスリー物件ではあらかじめ契約・開通されているケースが多く、別途手続きは不要です。費用も家賃とまとめて請求されることが多く、光熱費は定額制である場合もあります。

忙しい方や初めて一人暮らしをする人にとって、非常に利便性が高い点です。

マンスリー物件は、通常の賃貸物件よりも入居審査が簡易で、保証人不要のケースも多くあります。ただし、本人確認書類や、勤務先・入居理由の提出など、最低限の審査は必要です。トラブルを未然に防ぐため、契約書の内容や物件ルール（禁煙・ペット不可など）をきちんと理解することが重要です。

マンスリー物件では、家賃は一括前払いが一般的です。契約時には、家賃、清掃費、事務手数料などが発生し、すべて合算した金額を先に支払う形式です。水道光熱費やインターネット使用料も定額で加算される場合があります。事前に「料金に含まれている内容」と「別途発生する費用」をしっかり確認しましょう。

解約する場合は、事前通知が必要なケースが多く、1週間〜10日前までに連絡を求められるのが一般的です。延長を希望する際も、空室状況や運営会社の判断によるため、早めの問い合わせが大切です。物件によっては延長ができないケースもあるため、契約前に確認しておきましょう。